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 Spare parts catalogue
重要
この章の中で太字で記載されている部分は、本文の横の写真ではなく この分解立体図を参照する必要があることを示します。
リアエキセントリックハブおよびリアホイールシャフトの取り外し
リアエキセントリックハブを取り外す前に、車両から次のパーツを取り外す必要があります。
 
スクリュー(A)を緩めます。
チェーン側のスペーサー(20)及び内部リング(21)を抜き取り、ホイールシャフト(31)をブレーキディスク(30)と共に反対側から取り外します。
 
エキセントリックハブのホイール側のサークリップ (19) を取り外します。
ワッシャー(16)、キャリパーマウントプレート(18)をOリング(17)と共に取り外します。
もうひとつのワッシャー(16)を取り外します。
エキセントリックハブ (22) をスイングアームのチェーン側から抜き取ります。
参考
リアハブは車両の安全性にとって非常に重要な部分ですので 内部で勝手に作業は行わず、ハブ一式をスペア(部品番号:756.2.013.1A)として入手して下さい。
リアエキセントリックハブおよびリアホイールシャフトの取り付け
取り付け作業は、取り外し作業と逆の手順で行います。そのとき以下のことに注意してください。
キャリパープレートの位置決めピン (14) を取り外した場合には、取り付けの際には、規定のネジロック剤を塗布します。
ピン(14)を33 Nm ±5%のトルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
取り付けの前に、エキセントリックハブ(22)の外側表面に規定のグリースを塗布します。
最初のワッシャー (16) を差し込みます。
リング(17)に規定のグリースを塗布し、プレート(18)の所定の位置に取り付けます。 スイングアームにプレート(18)を取り付けます。 ピン(14)はプレート(18)の内部に収められなければなりません。
もうひとつのワッシャー(16)を取り付けます。
外側にシャープを向けた状態でサークリップ(19)を取り付けます。
エキセントリックハブ(22)の位置がスイングアーム(8)に対して、ハブの穴(B)の水平軸(D)がハブの所定の位置の水平軸(C)より下にあることを確認します。
ピン(31)の(A)の位置に規定のグリースを均等に塗布します。
ハブにリアホイールシャフト(31)を挿入します。
ハブの底に当たるまでリアホイールシャフト(31)を挿入します。
内部リング(21)をホイールシャフト(31)に挿入します。
内部リング(21)をハブに差し込みます。
スクリュー(A)に規定のグリースを塗布し、1-2-1の順に35 Nm ±5%のトルクで締め付けます (セクション 3 - 3, フレーム締め付けトルク)。
 
セクション4 - 3、チェーンテンションの調整に従い、トランスミッションチェーン張力の点検を行います。
リアスイングアームの取り外し
このシステムを取り外す前に、車体から次のパーツを取り外す必要があります。
 
 
リアエキセントリックハブをこのセクションのリアエキセントリックハブおよびリアホイールシャフトの取り外しに従い取り外します。
スクリュー(A)を緩め、アッパーホースガイド(B)を取り外します。 スクリュー (26) を外してスイングアームからリアブレーキホースと速度センサーケーブルを解放し、ホースガイド(25)を回収します。
スイングアーム (8) をフレームに取り付けたままで、ベアリングのクリアランスを確認することができます。
スイングアーム (8) の後部をあらゆる方向に動かしてみてください。
正常でない動きがみられる場合は、ベアリングの摩耗が考えられ、ハブの安定性を欠く原因となる可能性があります。
マウントのベアリングのクリアランスの点検は、セクション7 - 1、ホイールベアリングを参照してください。
マウントベアリングのクリアランスを点検した後、リアスイングアーム(8)を取り外す事ができます。
車体の左側にスクリュー(3)でスイングアームピン(1)を押さえつけ、同時に車体の反対側のスクリュー(3)を緩めます。 ワッシャー(2)を回収します。
ドリフト(88713.1074)を使用して、スイングアームシャフトを完全に抜き取ります。
フレームからスイングアーム(8)全体を取り外します。
スクリュー(13)を緩め、スイングアーム(8)からアンダーチェーンスライド(15)を取り外します。
チェーンガード (23) をスイングアーム(8)から取り外すには、スクリュー (7) を外します。
スクリュー(13)を緩め、スイングアーム(8)からアッパーチェーンスライド(24)を取り外します。
スイングアームシャフトの点検
取り付ける前に、スイングアームシャフト(1)のゆがみを点検します。
参照面でシャフトを回転させ、フィラーゲージを使って歪みの値を点検します(セクション3 - 1.1、リアホイール)。
スイングアームのオーバーホール
スイングアーム(8)内部とフレームのピボット軸部には、右側にボールベアリング(10)及びスペーサー(11)が一組、左側にニードルベアリング(6)が一組とオイルシール(5)が取り付けられています。
ベアリングの交換は以下のように行います。
スイングアームの右側からスペーサー (12) および (9) を取り外し、左側からブッシュ (4) を取り外します。
適切なドリフトとプレスを使って、ボールベアリング (10)、オイルシール (5)、およびニードルベアリング (6) を取り外します。 スイングアームを適切に支え、 取り外しの際には部品の取り付け部分を傷つけないように特に注意してください。
重要
一度取り外したベアリング (10)、オイルシール (5)、およびニードルベアリング (6) は再び使用しないでください。
スイングアームを均等に150℃ まで加熱し、適切に支えます。
ドリフト(部品番号:88713.1068)に新しいニードルベアリング(6)を取り付け、スイングアーム左側の所定の位置に外側から挿入します。
スイングアームに当たるまでドリフトを押し込みます。
同じドリフトを使用して、新しいオイルシール (5) を図のような配置で挿入し、先に取り付けたニードルベアリングに接触させます。
ボールベアリング(10)を取り付けるには、ツール(部品番号:88713.2409)を使用します:
(A) - インナーベアリング用ドリフト
(B) - アウターベアリング用ドリフト
(C) - パイロットブッシュ。
 
新しいベアリング (10) とインナースペーサー (11) をドリフト (A) 上に差し込み、スイングアームの右マウントの内側に取り付けます。
先に取り付けたニードルベアリングの中にガイドピン(C) を挿入し、先端をドリフト (A) の内側の穴に差し込みます。
スイングアームに当たるまでベアリング (10) を押し込みます。
もうひとつの新しいベアリング(10)を、ドリフト(A)の外側の先端に差し込みます。
組み立て部品をドリフト (A) で支えながら、ドリフト (B) を使用してアウターベアリングをスペーサー (11) にしっかりと押し付けます。 使用したツールを抜き取ります。
スイングアーム (8) を再び取り付ける前に、規定のグリースをベアリング (10)、ニードルベアリング (6)、およびオイルシール (5) に塗布してください。
スイングアーム(8)の右側からスペーサー (12) および (9) を取り外し、左側からブッシュ (4) を取り付けます。
スイングアームの取り付け
スクリュー(7)及び(13)に規定のネジロック剤を塗布します。
スイングアーム(8)の穴にチェーンガード(23)を挿入し、スクリュー(7)で固定します。 スクリュー(7)を5Nm±10%のトルクで締め付けます( セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
スイングアーム(8)の溝にアッパーチェーンスライド(24)を挿入し、スクリュー(13)で固定します。 スクリュー(13)を5Nm±10%のトルクで締め付けます( セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
スイングアーム(8)にアンダーチェーンスライド(15)を挿入し、スクリュー(13)で固定します。 スクリュー(13)を5Nm±10%のトルクで締め付けます(セクション セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
スイングアームにリアブレーキホースとリア速度センサーケーブルを取り付け、ホースガイド(25)のスクリュー (26) を差し込みます。
アッパーホースガイド(B)を取り付け、スクリュー(A)を差し込みます。
スクリュー(A)を5 Nm ± ±10%のトルクで、スクリュー(26)を8 Nm ± ±10%のトルクで締め付けます。
( セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)
フレームの所定の位置にスイングアーム(8)を取り付けます。
スイングアームピン(1)とスクリュー(3)に規定のグリースを塗布し、フレームに当たるまで挿入します。
車体の反対側に規定のグリースを塗布したスクリュー(3)でスイングアームピン(1)を固定し、スイングアームとフレームの間にワッシャー(2)差し挟みます。
スクリュー(3)を72 Nm ±5%のトルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
 
 
 
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