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 Spare parts catalogue
重要
この章の中で太字で記載されている部分は、本文の横の写真ではなく この分解立体図を参照する必要があることを示します。
ファイナルドライブの点検
ファイナルドライブの摩耗を点検するには、フロントスプロケット(14) およびリアスプロケット(18)を目視点検します。 歯の輪郭が図 (点線) のようになっている場合は交換してください。
チェーン(8)をしっかり張った状態で、16リンク分の長さを測定します。
長さ(L)が256.5mm より長い場合はチェーンを交換してください。
重要
リアスプロケット(18)を交換する場合は、エンジンスプロケット(14)およびチェーン(8)も交換する必要があります。
フロントスプロケットの取り外し
スクリュー(11)を緩めて外し、チェーンカバーカバー(10)を取り外します。
チェーンを緩めます(セクション4 - 3、チェーンテンションの調整)。
適切なツール(部品番号:88713.1344)を使用してチェーンの取り外しを行います。
ツールは容器(A)、ドリフト(B)、ボディ(C)、そして2本のレンチ(D)(E)で構成されています。
チェーンリンクを容器(A)内で開けるように用意します。
ドリフト(B)をボディ(C)に取り付け、ドリフトがはみ出さないようにボルトを手で緩めます。
ボディ(C)内にチェーンを収納している容器(A)を挿入します。
ボディ(C)のボルト(F)を手で回し、ドリフト(B)がピンと当たり、軸になるよう気をつけます。
ボディ(C)の六角部分に六角レンチ(D)、ボルトにはレンチ(E)を挿入します。
ピンが外れるようにボルト(F)を時計回りに回します。
チェーンを外します。
ローギアに入れ、ナット(12)を緩めます。
スプロケット上のナット(12)と安全ワッシャー(13)を取り外します。
エンジンスプロケット(14) をギアチェンジセカンダリーシャフトから抜き取ります。
セカンダリーシャフトからOリング(16)及びわッシャー(17)と共にスペーサー(15)を引き抜きます。
重要
取り外し作業をする度に、Oリング(16)を新しいものと交換してください。
チェーンスプロケットの取り付け
リング(17)を取り付けます(セクション9 -  9.2、クランクケースを閉じる)。
Oリング(16) にグリースを塗布し、フロントスプロケットのスペーサー(15)に取り付けます。
スペーサーをOリング付きの面からギアチェンジセカンダリーシャフトに取り付け、ベアリングインナーリングに当たるまで押し込みます。
取り付け作業の前に、ギアチェンジセカンダリーシャフトにスペーサー (15) が取り付けられていることを確認してください。
ギアチェンジセカンダリーシャフトとフロントスプロケットについて、かみ合わせが完璧な状態であることを確認します。
ギアチェンジセカンダリーシャフトにエンジンスプロケット(14)を指示された方向に向けて取り付けます セキュリティーワッシャー(13)を取り付けます。
ナット(12)を186 Nm ± ±5% のトルクで固定します(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
ワッシャー(13)を曲げます。
チェーンを取り付け、チェーンを開く時に使用したツール(部品番号:88713.1344)で閉じます。
ツールは容器(A)、ドリフト(B)、ボディ(C)、2本のレンチ(D)(E)、プレート用容器(F)で構成されています。 チェーンの2端部を外側リンクに接続し、ピン上にプレートを手で挿入します。
警告
ピンを十分に潤滑し、手で直接さわらないようにして下さい。
 
外側リンクの近くに容器(A)を配置します。
ボディ(C)にドリフト(B)とプレート用容器(F)を取り付けます。
チェーンを収納している容器(A)にボディ(C)を挿入します。
ボルト(G)をプレート用容器(F)がプレートに当たるまで手で回します。
レンチ(D)(E)を使用して、チェーンピンが容器(F)に当たるまで時計回りにボルト(G)を回します。
ツールから容器(A)を外します。
ドリフト(B)が曲げるピンに当たるまでボルト(G)を手で回し、これらが軸にあたっているかを確認します。
レンチ(D)(E)を使用して、ドリフト(B)がチェーンプレートにあたるまで、時計回りにボルトを回します。
最後に曲げる作業を行い、ツール全てを2つ目のピンに移動させ、同じ作業を繰り返します。
警告
2つのピンが曲がっているかをしっかり確認します: 図はピンが正しく曲げられている図です。
 
チェーン張力の調整を行います(セクション4 - 3、チェーンテンションの調整)。
規定ネジロック剤をスクリュー(11)に塗布します。
スプロケットカバー(10)を取り付け、スクリュー(11)を6 Nm ±10%のトルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
リアスプロケットの交換
ホイールシャフトの回転を固定します。
クリップ(1)を取り外します。
ソケットレンチを使用して、固定ナット(2)を緩めます。
ナット(2)を完全に緩めて外し、ワッシャー(3)とフランジ(5)をリアスプロケット(18)と共に取り外します。
スペーサー(9)を回収します。
ハンマーでフランジ(5)をクッシュドライブ(6)と一緒にリアスプロケット(18)から押し出します。
リアスプロケットの取り付け
クッシュドライブ (6) の状態を確認し、必要であればフランジから取り外して交換します。
取り付けには、逆の手順で作業を行って下さい。
リアスプロケットフランジ(5)の外径に規定のグリースを塗布します。
リアスプロケットフランジ(5)をリアスプロケット(18)に取り付け、クッシュドライブピン(6)に挿入します。
規定ネジロック剤をナット(4)のスレッドに塗布します。
クッシュドライブピン(6)のオーバーハングスレッドにナットを差し込みます。
十字の順にナット(4)を44 Nm 10%のトルクで締め付けます(セクション 3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
 
章の初めにある指示に従って、摩耗状態を確認します。
ナット(2)の取り付けは、セクション7 - 2、リアホイールの取り付けを参照し、ホイール固定ナットの取り付け方法に従ってください。
 
 
チェーンの洗浄
Oリングの付いたチェーンを正しく洗浄するには、石油、ナフタ、またはパラフィン油を使用します。
ガソリン、トリクロロエチレン、その他の溶剤はゴム製のOリングを傷めることがあるので、絶対に使用しないでください。 Oリングチェーン専用でないスプレー製品の使用も避けてください。
チェーンの潤滑
Oリング付きチェーンでは、オリジナルの潤滑剤をシャフト-ブッシュ部に利用する事、そしてOリングそのものも磨耗防止効果を保証しています。 保護性を保持するためにもチェーンの金属部およびOリングは定期的に潤滑する必要があります。
特にOリングへの潤滑は、その弾力性を維持し、最大の密閉度を保証するために大切です。
保護を目的として潤滑する場合、普通のブラシを使い、チェーン全長を内側・外側共に、高粘度のエンジンオイルを薄く塗布します(セクション3 - 2、補給および潤滑油)。
 
 
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