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 Spare parts catalogue
重要
この章の中で太字で記載されている部分は、本文の横の写真ではなく この分解立体図を参照する必要があることを示します。
カムシャフトの取り外し
クーラントラジエーターをクーラント回路に接続したまま固定スクリューを外す
ヘッドカバーからスクリュー(7)及びおリング(8)を緩めて外します。
ヘッドカバー(6)を取り外します。
シール(4)及び(9)を取り外します。
もう片方のヘッドカバーについても同じ作業をおこないます。 タイミングシャフトサポート固定スクリュー(3)を緩め、取り外します。
加工面及び心出しピン(11)を傷つけないよう注意して、ヘッドからカムシャフトサポート(22)及び(23)を軸に沿って抜き取ります。
エキゾースト側カムシャフト(14)及びインテーク側カムシャフト(15)を取り外し、その先端にあるシール(17)を抜き取ります。 もう一方のヘッドについても、同じ作業を行います。
必要ならば、ヘッドからボルト(2)を緩めて外します。
カムシャフトおよびサポートの点検
カムの作動面に傷や溝、波打った部分などがないことを確認します。
カムが摩耗すると、調整が不規則になり、エンジンパワーの低下を招きます。
カムシャフトを二つの心押し台及び二つのコンパレーターの間に挿入し、図に示した部位の屈曲を確認します。
整備限度値: 0.1 mm
シャフトのスライディングトラックを目視で点検し、異常な溝や摩耗がないことを確認します。 上記の不具合が見つかった場合は、シャフトを交換してください。
異常な溝や摩耗が見つかった場合、エンジン潤滑システムの点検をおこないます。
カムシャフトの取り付け
取り外しの段階でボルト(2)を外した場合は、ボルト(2)の短いほうの側にねじ込むためにヘッドに使用する規定のネジロック剤を塗布します。 ボルト(2)を10 Nm (最小9 Nm - 最大11 Nm)のトルクで締め付けます。( セクション3 - 3、エンジン締め付けトルク)。
カムシャフト(バーチカルヘッドには"VA"及び"VS"の刻印、ホリゾンタルヘッドには"OS"及び"OA"の刻印)が完全で汚れていないことを確認します。 使用済みシャフトの場合は、目も細かい研磨布をサポート表面に使用して、カムおよびサポート表面のワークトレースを元に戻します。
ヘッド及びサポート(22)及び(23)、カムシャフトの所定の位置(緑色の部分))に規定の潤滑剤(Molycote M55 Plus)を塗布します。
タンク(A)を規定の潤滑剤(Molycote M55 Plus)で充填します。
サポート(22)の表面の4か所(赤で示した部分)にシーリング剤 (液状シールThree Bond 1215)を塗布します。 余分なシーリング剤を取り除きます。
参考
カム側のサポート(22)のみシーリング剤を塗布します。 サポート(23)には塗布しないでください。
潤滑剤を一様に渡らせるため回転させながら、ヘッドの所定の位置にカムシャフト(14)及び(15)を取り付けます。
心出しピン(11)があることを確認します。
ヘッドの奥まで完全にサポート(22)及び(23)を挿入し、ヘッドの(B)の部分の製造番号の刻印がサポートの(C)の部分の製造番号を同じであることが確認します。
重要
サポート(22)はカムの側に取り付けなければなりません。
 
サポートを調整します。
スクリュー(3)のスレッド及びアンダーヘッドにエンジンオイルを塗布します。
スクリュー(3)を差し込みます。
スクリュー(3)を10 Nm (最小9 Nm - 最大11 Nm)のトルクで仮締め付けをします。(セクション3 - 3、エンジン締め付けトルク)
1-2-3-4-5-6-7-8の順に一つずつサポートを仮締め付けします。
その後、スクリューを22.5 Nm (最小21 Nm - 最大25 Nm)のトルクで締め付けます。(セクション3 - 3、エンジン締め付けトルク)
1-2-3-4-5-6-7-8の順に一つずつサポートを締め付けます。
ヘッドとキャップの間から出た余計なシーリング剤を取り除きます。
カムシャフトを手動で回転させ、自由に動くことを確認します。
参考
ポジンション1のスクリュー(3)は常にインテーク側及びカム側でなければなりません。
重要
(セクション9 - 4.1、バルブリフトの点検)に示されているバルブのリフトを点検します。
密閉リング
変性アルコールで密閉リング(17)を潤滑します。
カムシャフトにツール(部品番号:88713.2861)に装備されている挿入部を取り付け、スプリングのある側のヘッドに密閉リングを差し込みます。
重要
一度取り外した場合は必ず新しい密閉リングを使用してください。
 
密閉リングを所定の位置に挿入する際はツールに装備されたドリフト及びハンマーを使用します。
取り付け後は、密閉リングはヘッドの丸い部分と並んでいなければなりません。
ヘッドカバー
ヘッドカバーの4か所(赤で示した部分)にシーリング剤 (液状シールThree Bond 1215)を塗布します。
図に示した通り、ヘッドカバーにシール(4)及び(9)を取り付けます。
ヘッド表面の2か所に約2mm(最大約4mm)のシーリング剤(液状シールThree Bond 1215)を塗布します。図に示した量と場所に従ってください。
ヘッドカバーの識別 バーチカルヘッドカバー(6)には左側(エキゾースト側)に歯(A)があり、カバー(5)には右側(エキゾースト側)には(B)があります。
ヘッドにカバー(6)を取り付け、4つの固定穴に合わせます。
Oリング(8)と共にスクリュー(7)を差し込みます。
指定した順にスクリュー(7)を10 Nm (最小9 Nm - 最大11 Nm)のトルクで締め付けます。(セクション3 - 3、エンジン締め付けトルク)
余計なシーリング剤を取り除きます。
もう一方のヘッドについても、同じ作業を行います。
ドエル(10)を取り外した場合は、取り付けの際、規定のネジロック剤を塗布し、10 Nm (最小9 Nm - 最大11 Nm)のトルクで締め付けます。(セクション3 - 3、エンジン締め付けトルク)。
取り外した部品を再度取り付けます。
吸入マニホールド及びウォーターコネクターの取り外し
クランプ (F) を緩め、ホース (T) を取り外します。
スクリュー(21)を緩め、マニホールド(25)を取り外します。
クランプ (F) を緩め、ホース (B) を取り外します。 コネクター (12) を緩め、スペーサー (24)を回収します。
吸入マニホールド及びウォーターコネクターの取り付け
コネクター(12)に規定のネジロック剤を塗布し、シール(24)と共に差し込み、コネクターを2.5 Nm (最小2 Nm - 最大3 Nm)のトルクで締め付けます。( セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)
ホース(B)を取り付け、クランプ(A)を1 Nm ± ±10%のトルクで締め付けます。( セクション3 - 3、エンジン締め付けトルク)
ヘッド及びマニホールドの接触表面が完璧に平らで汚れていないことを確認した後、ヘッドに吸入マニホールド(25)を取り付けます。
固定スクリュー(21)を十字の順(1‑2‑3‑4)に10 Nm (最小9 Nm - 最大11 Nm)のトルクで締め付けます。(セクション3 - 3、エンジン締め付けトルク)
 
 
 
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