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 Spare parts catalogue
重要
この章の中で太字で記載されている部分は、本文の横の写真ではなく この分解立体図を参照する必要があることを示します。
フロントブレーキシリンダーの取り外し
警告
ブレーキシリンダーの製造メーカーは、その安全上の重要性を考慮し、シリンダーの内部に決して手を加えないよう指示しています。 オーバーホールを適切に実施しないと、ライダーおよびパッセンジャーに重大な危険をもたらす可能性があります。
交換作業は、操作レバー、タンクユニット、および ポンプ固定部に限定してください。
 
参考
ABSフロントブレーキシステムに関しては、以下のセクション参照: セクション7 - 5、ABSシステム機能インフォメーション、 セクション7 - 6、システムの構成部品、 セクション7 - 7、ABS部品メンテナンス
 
専用スクリュー(3)を緩めて外し、シール(4)を回収し、ホース(24)からフロントブレーキシリンダーユニット(1)を外します。
クランプ (12) の固定スクリュー (15) を緩めて外し、フロントブレーキポンプユニット (1) をハンドルバーから取り外します。
シリンダーユニット(1)の構成部品を分解するには、この章の初めにある分解立体図を参照してください。
フロントブレーキシリンダーの取り付け
ハンドルバー右側にフロントブレーキシリンダーユニット(1)をクランプの内縁が印(A)の位置になるように挿入します。
ハンドルバーにクランプ (12) を取り付け、スクリュー (15) を差し込みます。
固定スクリュー(15)を上のスクリューから1-2-1の順に10 Nm ± 10%のトルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
ホース(24)をシール(4)と共にオウノウユニット(1)上に配置し、専用スクリュー(3)で仮締めします。
警告
正しい位置に取り付けられていない場合、システムの機能に支障をきたしたり、車両の可動パーツに接触したりする恐れがあります。
ホース(24)を図示のように配置し、専用スクリュー(3)を23 Nm ±10%のトルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
ホース(24)及びホースクリップバンドの位置については、セクション 7 - 6、ケーブル/フレキシブルホースの取り回しを参照してください。
 
ブレーキシステムのメンテナンス作業
警告
ブレーキシステムに使用されるオイルは、塗装を破損するだけでなく、目や皮膚につくと大変危険です。 接触してしまった場合は、その部分を水でよく洗い流し、必要に応じて医師の診察を受けてください。
 
全てのメンテナンス作業(ブレーキパッドの摩耗点検および交換、ブレーキフルードの交換など) については、セクション4 - 3、メンテナンス作業を参照してください。
フロントブレーキシステムの取り外し
参考
ABSフロントブレーキシステムに関しては、以下のセクション参照: セクション7 - 5、ABSシステム機能インフォメーション、 セクション7 - 6、システムの構成部品、 セクション7 - 7、ABS部品メンテナンス
 
専用スクリュー(3)を緩めて外し、シール(4)を回収し、ホース(24)からフロントブレーキシリンダーユニット(1)を外します。
スクリュー(C)を緩め、プロテクション(B)を取り外します。
スクリュー(16)をゆるめ、フロントブレーキホース(13)をボトムヨークのブラケット(17)から抜き取ります。
スクリュー(E)を緩め、フロントブレーキホースプロテクション(D)を取り外します。
左フロントブレーキキャリパー (9) をフォークレッグに固定している2本のスクリュー(21) を緩めて外します。
右フロントブレーキキャリパー (18) についても同じ作業を行います。
左右のキャリパーの専用スクリュー(19)(25)を緩めて外し、シール (4) を回収します。
フロントブレーキキャリパーをホース(13)および(20)から外します。
ブレーキディスクの取り外し
フロントブレーキディスクは、ホイールリムに固定されている部分と、制動力を生む摩擦面とで構成されています。 ディスクを交換する場合は、これらの構成部品を両方とも交換する必要があります。
 
フロントホイールを取り外します(セクション7 - 1、フロントホイールの取り外し)。
ホイールにディスクを固定しているスクリュー(5)を緩め、ディスク(7)を外し、左側からフォニックホイール(6)を外します。
フロントブレーキ構成部品のオーバーホール
重要
ブレーキキャリパーの製造メーカーは、その安全上の重要性を考慮し、キャリパーの内部に決して手を加えないよう指示しています。 オーバーホールを適切に実施しないと、ライダーに重大な危険をもたらす可能性があります。
 
交換作業は、ブレーキパッド、固定パーツ、およびブリードユニットに限定してください。
上記の構成部品を交換するには、この章の初めにある分解立体図を参照してください。
ブレーキディスクは完全に清潔な状態でなければなりません。つまり、錆、オイル、グリースなどの汚れがなく、深い掻き傷がないことが必要です。
ブレーキディスクの摩耗を点検するには、セクション3 - 1.1、油圧ブレーキ)の記述を参照してください。
ブレーキディスクの取り付け
ディスクをリムに取り付ける際は、接触面から完全に汚れを取り除き、固定スクリュー(5) のネジ部に中強度のネジロック剤を塗布します。
左側からフォニックホイール(6)を取り付けます。
ブレーキディスク(7) をホイールに固定するスクリュー(5)を1-3-5-2-4の順に締めます。
スクリュー(5)を25 Nm ±5%のトルクで締め付けます(セクション3 - 3, フレーム締め付けトルク)。
車体にホイールを取り付けます(セクション7 - 1、フロントホイールの取り付け)。
フロントブレーキシステムの取り付け
システムの取り付け作業中は、ポンプにホース(24)のコネクターを、キャリパー(9)(18)にホース(13)(20)を取り付ける向きに十分に注意してください。
警告
ホースを正しい位置に取り付けないと、ブレーキシステムの機能に支障をきたしたり、車両の可動パーツに接触したりする恐れがあります。 図のとおりの向きで取り付けてください。
ブレーキホースをキャリパーやシリンダーに固定する際は、適切なシール(4)をコネクターに差し込んでください。
ホース(24)のコネクターを正しい向きにし、専用スクリュー(3)を23 Nm ±10%のトルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
フロントブレーキキャリパー(18)(9)上のホース(13)(20)のコネクターを正しい向きにし、専用スクリュー(19)(25)を23 Nm ±10%のトルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
参考
左ブレーキキャリパー(9)にホース(13)のコネクターが内側に、ホース(20)のコネクターが外側に取り付けられていることを確認してください。
左ブレーキキャリパー (9) をディスクに取り付けます。
規定グリースをスクリュー (21) に塗布します。
フォークレッグにキャリーパーを固定するため、手でスクリュー(21)を差し込みます。
ブレーキレバーを2~3度動かして、ブレーキオイルに圧力を加え、その圧力で
ブレーキパッドがブレーキディスクに定着するようにします。
右ブレーキキャリパー(18)の取り付けについても同じ作業を行います。
ブレーキレバーを引きながら同時にキャリパースクリュー(21)を45 Nm ±5%のトルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
フロントブレーキホースプロテクション(D)を取り付け、スクリュー(E)を3.5 Nm ±10%のトルクで締め付けます(セクション 3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
規定グリースをスクリュー (16) に塗布します。
マットガード上のブラケット(17)にフロントブレーキホース(13)を取り付け、スクリュー(16)で固定します。
スクリュー(16)を10 Nm ±5%のトルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
ホース(13)、(20)、(24)及びホースクリップバンドの取り付け位置については、セクション 7 - 6、ケーブル/フレキシブルホースの取り回しの記述に従ってください。