この章の中で太字で記載されている部分は、本文の横の写真ではなく この分解立体図を参照する必要があることを示します。

クラッチシリンダーの製造メーカーは、その安全上の重要性を考慮し、シリンダー(1)の内部に決して手を加えないよう指示しています。 オーバーホールを適切に実施しないと、ライダーに重大な危険をもたらす可能性があります。

専用スクリュー(1)を緩めて外し、シール(2)を回収し、クラッチコントロールホース(4 )からクラッチシリンダーユニット(3)を外します。

クラッチポンプコントロールの穴(B)にハンドルバーの心出しピンを(A)を挿入し、左サイドハンドルバーにクラッチポンプユニット(3)を挿入します。

固定スクリュー(5)を上のスクリューから121の順に10 Nm ± ±10%のトルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。

ホース(4)をシール(2)と共にシリンダーユニット(3)上に配置し、専用スクリュー(1)で仮締めします。

正しい位置に取り付けられていない場合、システムの機能に支障をきたしたり、車両の可動パーツに接触したりする恐れがあります。

専用スクリュー（1）を23 Nm ±10%のトルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。

クラッチトランスミッションユニットの製造メーカーは、その安全上の重要性を考慮し、クラッチトランスミッションユニット(15)の内部に決して手を加えないよう指示しています。

クラッチトランスミッションユニットに対する交換作業は、ブリードユニット、シール、およびピストンユニットに限定してください。

スクリュー（11）を緩め、内部に備え付けられているOリング(12)に注意しながらクラッチトランスミッションユニット（15）を抜き取ります。

ダストガード(16)とブリードバルブ(17)を外し、スクリュー(18)をシール(19)に注意しながら外します。 クラッチトランスミッションユニット(15)からホース(4)が外れます。

この時点でクラッチトランスミッションロッド(14)を抜き取る事ができます。 Oリング(13)の磨耗状態を点検し、必要に応じて交換します。

2つのOリング(13)を交換する場合は、ユニット(15)のOリング(12)も交換する必要があります。

二つのシール（19）を取り付け、スクリュー(18）を23 Nm ±10%のトルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。

クランクケースにクラッチトランスミッションユニット(15)を取り付け、スクリュー（11）を10 Nm ±10%のトルクで締め付けます。(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。