5 -
インストルメントパネル
参考
インストルメントパネルは1セットでスペアとして扱われますので、内部部品のみの交換はできません。
重要
インストルメントパネルを交換した場合は、キーを新しくプログラムする必要があります。
 
インストルメントパネルの取り付け/取り外しは、セクション 5 - 1, ヘッドライトフェアリングの分解 / ヘッドライトフェアリングの組み立てを参照してください。
 
インストルメントパネルシステム(ダッシュボード)
インストルメントパネル(1)は、大きなメインLCD(A)及びドットマトリックス円形LCD(B)からなっています。
ディスプレイに表示される情報は、左側スイッチにある2つのコントロールボタン(1)(2)、ターンインジケーター解除ボタン(3)、パッシングボタン(4)で操作する事ができます。
インストルメントパネルには、8つの警告ランプがあり、それらには制限装置"Over rev"の閾値、及びDTCの作業を警告するサブランプがつながっています。
インストルメントパネルのバックライトは白で、光度を3レベルに調整することができます。 MAX、MIDDLE及びMINで、メニューから設定できます。"インストルメントパネル バックランプ調節"参照。
電圧の急な変化からバックライトを保護するLEDは、電圧が16ボルト以上になると機能しなくなります。 電圧が6ボルト以下になると停止し、インストルメントパネルの通常機能が保証されません。
ランプ類
インストルメントパネル上には以下のランプが表示されます。
5
ニュートラルランプN ( )。
ギアポジションがニュートラルの時に点灯します。
6
ハイビーム表示灯 ( )。
ハイビーム点灯時に表示します。
7
エンジンオイル圧警告灯 (赤) ) 。
エンジンオイルのプレッシャーが低すぎる時に点灯します。 "Key-on"の状態が必要ですが、エンジン起動後、数秒の停止が必要です。
エンジン温度が高い時に、場合によって数秒間点灯することがありますが、回転数が上がると消灯します。
8
リザーブ燃料警告灯 ( 琥珀色)。
燃料レベルがリザーブ状態になると点灯します。 約4リットルになったときに点灯します。
9
ターンインジケーター表示灯 (緑)。
ターンインジケーターをONにすると点滅します。
10
"車両/エンジン診断- EOBD"ランプ (琥珀色)。
エンジンと/もしくは車両にエラーが出ると同時に点灯しますが、場合によっては、エンジンブロックにつながることもあります。
11
 
 
 
(*) それぞれのエンジンコントロールユニットの口径測定は、モデルにより、リミッターの限界とリミッターそのもの次第で異なる設定になる場合があります。
参考
Over revファンクションランプとDTCランプが同時に点灯した場合、 インストルメントパネルにはOver revファンクションランと表示されます。
 
12
ABS停止もしくはエラー時に点灯します。
 
メニューの"DISAB ABS" 機能を使ってABS が解除されている (**)
メニューの"DISAB ABS" 機能を使ってABS が解除されている
メニューの"DISAB ABS" 機能を使ってABS が解除されている
 
(**) エンジン起動後もランプが点滅する時のみ、 ABS が実際に解除されたことを示します。
 
ディスプレイの設定と表示
始動時にインストルメントパネルは、車両スピードの数値以外メインLCDのすべての数値を3秒間表示します。1.5秒間0から300、そして1.5秒間300から0のカウントダウン、さらに1.5秒間0から11000rpmに増加する回転数、その後の1.5秒間は0に戻ります。 円形ディスプレーには "DUCATI"及び車体モデル"MTS1200"が表示されます。 ランプは下から上へ順番に点灯します。
インストルメントパネルチェック後には常にメインディスプレイ(A)にオドメーター (TOT)と円形ディスプレイ(B)にはライディングスタイルが表示されます。
参考
ボタンを押しながらチェックを中断することができます(1)。
キーをONにするとインストルメントパネルは以下の情報を常に表示します(トラクションコントロール以外の既に起動されている機能をOFFにします):
始動チェック後、 メインインストルメントパネルには以下の情報が表示されます。
メインLCD(A):
-
-
-
-
-
-
-
 
この時点でボタンを押しながら (1) "s"、以下の機能が可 能になります。
 
-
-
TRIP2- オドメーター 2
 
LCDドットマトリックス(B):
-
-
-
-
 
この時点でボタンを押しながら (2) "t"、以下の機能が可能になります。
-
-
-
-
-
-
走行速度計
この機能は走行速度(Km/hまたはmphの選択が可能)を表示します。
インストルメントパネルは実際の速度(km/h)情報を8%増大させたデータを表示します。
最高速度は299 km/h (186 mph)です。
299 Km/h (186 mph)以上の場合、" - - - "(連続表示)が表示されます。
エンジン回転数表示(RPM)
この機能はエンジン回転を表示します。
インストルメントパネルにはエンジン回転データが表示されます。
左から右に見えるデータは回転数を表します。
ギアイン表示
この機能はギアを表示します。
インストルメントパネルはデータおよびクラッチを切った状態またはニュートラル"N"を表示します。
 
ギアセンサーエラーが出た場合 "-"の表示が出ます(無点滅) 。
時計
この機能では時刻を表示します。
時刻は常に以下のように表示されます:
AM 0:00 から11:59
PM 12:00 から11:59
 
バッテリーが中断された場合(Batt-OFF)、電源の確保および次のKey-On時に時計はリセットされ、自動的に"0:00"から再開します。
燃料レベル表示
この機能は燃料残量を表示します。
リザーブランプは2目盛まで下がり、燃料タンクに約4リットルの残量がある場合点灯します。 さらに目盛が下がる場合、最後の目盛は点滅します。
重要
給油時、車両がリザーブ状態に入りランプが点灯した場合、車両停止(key-off)を推奨します。 車両が起動(key-onでエンジンoff)状態で給油した場合、データ更新に時間差が出ることがあります。
参考
レベルセンサーエラーが出た場合、目盛のない棒グラフが表示され、数値は点滅表示されます。
エンジンクーラント温度
エンジンクーラントに関する表示機能について記述します。
温度の測定ユニットを選択することができます。
(℃又は°F).
以下のとおり、データが表示されます:
データが- 39℃ から +39℃の場合、インストルメントパネルには無点滅で "LO" と表示されます。
データが- +40℃ から +120℃の場合、インストルメントパネルには無点滅で表示されます。
データが+121℃ (°F )以上の場合、ディスプレイ上には"HI"が点滅表示されます。
参考
センサーエラーの場合は "---"が点滅表示され、同時にエンジン/車両診断ランプ-EOBD(10)が点灯します。
 
総走行距離インジケーター"オドメーター"
この機能では総走行距離を表示します。
Key-On の状態で、システムは自動的にこの機能に入ります。
数値は永久保存され、ゼロクリアすることはできません。
数値が 99999 km (または 99999 マイル)を超えた場合は、99999 の数値がそのまま永久的に表示されることになります。
"トリップ1"メーター表示
この機能では部分的走行距離を表示します。
この機能が表示されている時にボタン(1)"s"を3秒間押すと、データはリセットされます。
数値が 999.9 を超えると、トリップメーターはゼロクリアされて、自動的に再びゼロからカウントされます。
システムの測定単位を変更もしくは供給中断(Battery off)が発生した場合は、その時点でこの機能はリセットされ、0からカウントが始まります(新しく設定された単位で)。
参考
このデータがリセットされると、平均燃費と平均速度および走行時間機能もリセットされます。
"トリップ2"メーター表示
この機能では部分的走行距離を表示します。
この機能が表示されている時にボタン(1)"s"を3秒間押すと、データはリセットされます。
数値が 999.9 を超えると、トリップメーターはゼロクリアされて、自動的に再びゼロからカウントされます。
システムの測定単位を変更もしくは供給中断(Battery off)が発生した場合は、その時点でこの機能はリセットされ、0からカウントが始まります(新しく設定された単位で)。
DTC表示 ON / OFF
この機能はDTC (Ducati Traction Control)がONの状態の時のみ表示されます。
点枠内のDTCが消えている場合、OFF状態を表します。
LAP表示 ON / OFF
この機能はLAP (ラップタイム)がONの状態の時のみ表示されます。
LAPが消えている場合は、OFF状態を表します。
警告表示 (アラーム / マーク)
インストルメントパネルは円形ディスプレイ "Dot-Matrix" (B)上に、車両の正常機能に危険のない程度の警告を表示します。
Key-On (チェック終了後)状態で、起動中の場合、一つもしくはそれ以上の警告表示が出ます。
起動中に警告が発令された場合、円形ディスプレイ"Dot-Matrix" (B) 上は自動的にマークに置き換わります。
警告マークが2つ以上の場合、3秒ごとに表示が変わります。
参考
一つもしくはそれ以上の警告がある場合、マークランプは点灯しません。
 
警告は以下のマークで表示されます。
-
-
-
-
-
-
 
一つもしくはそれ以上の警告が出た場合でも、 ボタン (2) "t"を押せば他の機能に移動が可能です。
バッテリーレベル"LOW"
車両バッテリーが低下すると、この警告が表示されます。
バッテリー電圧が 11.7 Volt時に表示されます。
参考
この場合、車両停止を避けるため、正規チャージャーで速やかにバッテリーをチャージしてください。
トラクションコントロール (DTC) OFF
この警告はDTC (Ducati Traction Control) がOFFの状態を表します。
Hands Free(HF) キー無感知
この警告はアクティブキー (C) のHands Freeシステムが車両付近に感知されない場合表示されます。
 
この場合、アクティブキー(C) を車両付近で感知確認(これで無くしていない確認も可)をしてください。
 
Hands Free (HF)キーバッテリーレベル "LOW"
この警告はHands Freeシステムにより、アクティブキー電池 (1) がバッテリーが切れかかっている車両起動を知らせるものです。
 
この場合、セクション 6 - 7 "アクティブキーのバッテリー交換"に示すとおり、バッテリーを速やかに交換してください。
エンジンクーラント温度"High"
この警告はエンジンクーラント温度が高温であることを表します。
温度が121℃ (250°F)まで上昇すると作動します。
参考
この場合、停車し、速やかにエンジンを切ってください。 ファンの作動は構いません。
エラー ステアリングアンロック状態 - ステアリングロック状態
この警告はHands Freeシステムがステアリングロックにオンできなかった時に表示されます。
参考
この場合、ハンドルレバーを押しながら車両の停止と再起動(Key-Off/Key-On)を推奨します。
インストルメントパネルの診断
この機能は車両の異常を点検します。
インストルメントパネルは、あらゆる車両異常(エラー)を即時に表示します。
Key-On (チェック終了後)状態で、一つもしくはそれ以上の警告表示が出ます(起動中の場合のみ)。
起動中に警告が発令された場合、円形ディスプレイ"Dot-Matrix" (B) 上は自動的にマークに置き換わります。
複数のエラーがある場合は3秒ごとに表示が変わります。 複数のエラーがある場合はいつも"エンジン/車両診断 - EOBD" ランプも点灯します(8) 。
一つもしくはそれ以上のエラーが出た場合でも、 ボタン (2) "t"を押せば他の機能に移動が可能です。
以下は表示されるエラー一覧表です。
 
 
 
 
定期メンテナンスインジケーター
この機能は車両の走行距離から、ゼネラルメンテナンスもしくはオイル交換の必要性を表示します。
SERVICEに至るまでの残りの走行距離表示
Ducati社がプログラムした残走行距離が1000 Km(621mile)に達した際、 起動中のインストルメントパネル(起動チェック後)上に、必要なサービスマークと 残走行距離 (count-down)が表示されます。
この表示はKey-Onするごとに、5秒間点滅します。
残走行距離Iは100 Kmごとに更新されます (-1000、 -900、 -800、 -700、 ec..)。
SERVICEに達した走行距離表示
Ducati社がプログラムした走行距離に達すると、インストルメントパネル(起動チェック後)上に、定期点検"DESMO SERVICE"又は"OIL SERVICE"を行うよう表示されます。
この表示はKey-Onするごとに点灯します。 ボタン(2)"t"を押すと、他の機能も表示する事ができます。
この表示はリセットしない限り残り、機能スクロールをするたびに表示されます。
参考
走行距離限界は絶対厳守です。
メンテナンス一覧
 
SET UP -ライディングスタイル設定
この機能は車両に設定されたライディングスタイルを表示します。
ライディングスタイルは次の4種類があります。 SPORT、 TOURING、 URBAN とENDURO。
それぞれのライディングスタイルが"Riding Mode"機能によって変えることができます。
 
基本バージョンは設定ライディングスタイルのみ表示されます。
"S"バージョンは設定調整とライディングスタイルが表示されます。
 
 
RANGE - 燃料残量
この機能は燃料タンク内の燃料でどれだけ走行したかを表示します。
燃料レベルにより算出され、平均燃費は最終約90秒の走行時間を参照しています( "CONS M."とは別)。
4リットル以上の残燃料を持ちつつ、車両停止状態で給油した場合、次の key-on時、残燃料データは一時的に更新され、新しい燃料レベルと18.0 Km/Lの平均消費が算出されます。 もし逆のケースの場合(4リットル以下の燃料残量)、データ更新は車両作動開始後のみ行なわれます(瞬時にではない)。
走行距離が0になった時、点滅表示になり、同時にマーク(車両+ガソリンポンプ)点滅も開始します。
警告
給油の際は車両停止(key-off)をお勧めします。 停止せずに給油した場合(key-on/エンジンはoff)、 データ更新は車両が動き出してから行なわれます (速度0キロ以上)。
CONS I. -瞬間燃費
この表示は車両の瞬間燃費を表します。
数値は消費燃料量と最終数秒の走行距離から算出されます。
数値はエンジン起動中かつ車両が動いている時に算出されます(車両停止中 か/もしくは エンジン停止中のギア中断はお勧めできません)。 算出がされない場合、ディスプレイ上に "- -.-"が表示されます。
CONS M. - 平均燃費
この表示は車両の平均燃費を表します。
数値は消費した燃油量とTrip 1の最終リセットから始まった走行kmから算出されます。Trip 1がリセットされるとデータは0に戻り、リセット10秒後に最初のデータが表示されます。 数値がディスプレイされない最初の10秒間は"- -.-"が表示されます。
数値はエンジン起動中かつ車両が動いている時に算出されます(車両停止中 か/もしくは エンジン停止中のギア中断はお勧めできません)。
AVG - 平均速度
車両の平均速度が表示されます。
数値は消費した燃油量とTrip 1の最終リセットから始まった走行kmから算出されます。Trip 1がリセットされるとデータは0に戻り、リセット10秒後に最初のデータが表示されます。 数値がディスプレイされない最初の10秒間は "- -.-"が表示されます。
数値はエンジン起動中かつ車両が動いている時に算出されます(車両停止中 か/もしくは エンジン停止中のギア中断はお勧めできません)。
走行速度を8%増大させたデータを表示します。
外気温表示
この機能では外気温を表示します。
表示の範囲: -39℃ ~ +124℃
センサーエラーの場合(-40℃、+125℃または電源OFF)は"- - -"が固定表示され、続けて車両/エンジン診断-EOBDランプが点灯し(4)、メニューの"エラー"リストに記録されます。
参考
停止車両にとって、エンジン熱は表示温度に影響を与えます。
 
4℃ (39°F) まで温度が下がった場合、iceの通告がでます。 6℃ (43°F)まで温度が上がると通告は解除されます。
警告
この通告は4℃ (39°F)以上の温度でも、凍結路面上であれば表示されます。 外気温が低い場合、特に日陰 や/または 橋など走行する時は、常に慎重な運転を心がけるようお勧めします。
TIME TRIP - 走行時間
この機能は車両の走行時間を表示します。
Trip 1の最終リセットからの数値が表示されます。Trip 1のリセットでデータは0から始まります。
走行時間はエンジン起動中で車両が動いている時に限りカウントされます(速度0 や/もしくはエンジン停止状態時にギア切断をすると、走行時間は自動停止し、カウントが始まった時点で再開します)。
Riding Mode (ライディングスタイル変更)
この機能で車両のライディングスタイルの変更が可能です。
それぞれのライディングスタイルは各自のトラクションコントロール (DTC - Ducati Traction Control)、エンジン排気量と出力を兼ね備えています。
"S"バージョンにはエレクトリックサスペンションがあり、また各ライディングスタイル変更はそれぞれの車両装備によって異なります。
車両のライディングスタイル変更は、resetボタン
(3)を一度だけ押し、円形ディスプレイ (B)上に "SET UP"メニュを表示します。
同じresetボタン (3)を何度も押すことで、好みのライディンスタイルの選択が可能です。 ライディングスタイルの決定には同ボタンを3秒連続で押し続けます。
スロットルが閉まっている場合 (車両停止) は、即ライディングスタイル変更が可能です。 スロットルが開いている場合(車両作動)ディスプレイ上には"CLOSE THROTTLE TO ACTIVATE"のメッセージが表示されます。 このメッセージはスロットルを閉じた時5秒間表示されます。スタイル変更はその後可能です。
スロットルが閉じられず5秒経過すると、変更プロセスはキャンセルになります(無変更のままです)。
 
"SET UP"メニューが表示され、リセットボタン(3)を10秒間で押し続けなければ、 インストルメントパネルは無変更のまま、自動的に表示が消えます。
警告
Ducati社は車両停止時のライディングスタイル変更をお勧めします。 運転中にスタイル変更を行なう場合は、充分ご注意下さい(低速での変更をお勧めします)。
LOAD (車両装備変更)
この機能はSバージョンだけにあり、車両の装備変更をします。
各スタイルにそれぞれ4つずつの装備があります。
装備変更はリセットボタン(3)を3秒間押し続け、円形ディスプレイ (B)上には"LOAD"メニューが表示されます。
同じresetボタン (3)を何度も押すことで、好みの装備選択が可能です。 装備決定には、新たに同resetボタン(3)を3秒間押し続けます。 3秒後、即変更され、ディスプレイ上に自動的に表示されます。
機能例 "ライダーのみ" から "ライダー+手荷物"に装備変更した場合、設定ライディングスタイルにより変更が多様化します("ライダー+手荷物"でSPORT、 TOURING、 URBAN、 ENDUROの選択が表示されます)。
"LOAD"メニューが表示され、resetボタン (3)を10秒連続で押さなければ、 インストルメントパネルは無変更のまま、自動的に表示が消えます。
警告
装備変更は車両の多様なライディングスタイルを可能にします。 運転中に装備変更を行なう場合は、充分ご注意下さい(低速での変更をお勧めします)。
"ヒーテッドグリップ"点検機能
この機能はグリップヒーターを起動し、調整します。
スロットルグリップヒーターの"H.GRIPS"点検メニューを起動するには、右側スイッチにあるStartボタン(4)を押します。
参考
Startボタン(4)はエンジン起動時のみヒーテッドグリップの点検機能を起動します。
 
メニューが起動した後、同じボタンを数回押すと好みの指示を選択する事ができます(矢印で選択)。
矢印が"OFF"のポジションの場合、ヒーテッドグリップは起動していない状態です。 "MIN"を選択すると、ヒーテッドグリップは低温度で起動します。 "MID"を選択すると、ヒーテッドグリップは中温度で起動します。 "MAX"を選択すると、ヒーテッドグリップは高温度で起動します。
好みの温度を選択した後、Startボタン(4)を押す必要はありません。 選択項目に3秒間変更が無い場合、インストルメントパネルは最後に選択した条件を記憶し、自動的に通常表示に戻ります。
 
ヒーテッドグリップ機能がONになっている場合、インストルメントパネルはkey onにする度に5秒間および5分ごとに5秒間"H. GRIPS ACTIVATED"と表示します。
参考
ヒーテッドグリップ機能がONの時にエンジンを停止すると、"一時的に"ヒーテッドグリップはOFFになりますが、表示上は起動したままとなります。 エンジンを再始動した際、自動的にONとなります。
参考
グリップのヒーターを利用すると電流を消費しますので、エンジン回転数が低い場合、バッテリーがなくなる可能性があります。 バッテリーの充電が十分でない場合(電圧が11.7 Volt以下)、グリップのヒーターはエンジン始動時に必要な電源保護のためOFFになります。 バッテリーの電圧が前述のボルト数を超えた時点で、自動的にONに戻ります。
 
セッティングメニュー
このメニュはいくつかの車両機能の設定および使用を可能にします。
セッティングメニューに入るには、ボタン(2) "t"を2 秒間押し続けます。
参考
メニューの中にセッティングが表示になると、メインディスプレイ(A)上でのスクロールはできなくなります。
重要
安全上、セッティングメニューに入る場合は、 20 Km/hかそれ以下で走行して下さい。 このMENUモードに入っているときに車両のスピードが時速 20 km/h を超えた場合は、インストルメントパネルはこのモードから自動的に初期表示に移ります。
 
セッティングメニュー項目は以下の通り
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セッティングメニューから出る場合は、ボタン(1) "s" か (2) "t" で “EXIT” (メニュ項目の最初と最後にあります) を選択し、リセットボタンを押します(3)。
ABS停止機能
この機能を使うと ABSのECUを解除することができます。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"ABS"のページを参照してください。
ABS停止は、 リセットボタン(3) を3秒間押し続けます。
インストルメントパネルから停止の送信が始まり(円形ディスプレイ(B)上には"WAIT…"の表示が表れます。 が6秒間表示されます)、その後、ABS停止が完了した場合、円形ディスプレイ(B)上に"DISABLED"の表示がでます。
停止するとABSランプ (12)は、"off"から点滅状態に入ります。
再度ABSシステムを開始する場合、車両の再起動(key-off/key-on)が必要です。
参考
停止の転送が失敗した場合は、円形ディスプレイ(B)上に"NOT DISABLED"の表示が出ます。
 
この場合、最初からやりなおして下さい。
バッテリーテンション表示(BATTERY)
ここではバッテリー電圧表示機能について説明します。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"BATTERY"のページを参照してください。
 
ディスプレイ上には以下の項目が表示されます。
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-
-
-
-
参考
データが出力できない時は "- - -"が表示されます。
"Riding Mode"の設定
この機能でそれぞれのライディングスタイルの設定が可能になります。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"SET UP"のページを参照してください。
円形ディスプレイ(B)上に、4つのライディングスタイルが表示されます。 パラメーターの設定には、ボタン(1)"s"と(2)"t"を使用し、変更したいライディングスタイルを選択し、リセットボタン(3)で決定します。
これで "DTC" (Ducati Traction Control)、"ENGINE" ("S"バージョンのみ)、エレクトロニックサスペンション調整"Des"のパーソナライズが可能です。
更新事項はBattery-Off後もメモリー消去されません。
 
DTCパネルの更新は、DTC (Ducati Traction Control)の章を参照してください。
Engineパネルの更新は、ENGINE (エンジン出力コントロール) の章を参照してください。
エレクトロニックサスペンション ( "S"バージョンのみ) の更新は、DES (Ducati Electronic Suspension)を参照してください。
それぞれのライディングスタイルをDucatiの初期設定に戻すには、"DEFAULT"機能を使用します。
 
defaultパネルの更新は、DEFAULT (Ducati初期設定修復)の章を参照してください。
警告
これらの更新は、車両のセットアップに充分慣れている方のみにお勧めします。 想定外の更新になった場合、DEFAULTで、パネルそのものの修復をお勧めします。
DTCセッティング機能(Ducati Traction Control)
この機能はDTC (Ducati Traction Control)介入レベルの設定を可能にします。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"SET UP"のページを参照してください。 ボタン(1)"s"と(2)"t"で更新したいライディングスタイルを選択し、リセットボタン(3)でDTC画面に移ります。
円形ディスプレイ(B)上部に、DTCレベルが"LEVEL N."で表示されまず。
トラクションコントロールの介入レベルは1から8まであり、設定した数字に合わせて増加します。
DTCレベルの更新は、ボタン(1, 図7) "s"と(2, 図7) "t" でNEW LEVELを選択し、リセットボタン(14, 図4)を押します。
ディスプレイ上の数値設定には、 ボタン(1) "s" と(2)"t" で数字の加減調整ができます。 resetボタン(3)を押し、新しいレベルに決定します。
この時点で新設定をメモリーするには、resetボタン (3) を"MEMORY"表示と押してください。
LEVEL N.2以上は、新設定がメモリー済みである確認がされます。
この機能終了には"EXIT"で、resetボタン(3)を押してください。
DTCはレベル1 からレベル8まであります。
下記の表は、各タイプのライディングに適したDTCレベルで、ユーザーが"Riding Mode" から設定を変更する事ができます:
 
熟練ライダー向けオフロード仕様 リアスピンが高めです。アスファルト上では操作しないでください。
 
レベルの選択に際しての注意事項
警告
あなたの車両のDTCシステムの8レベル調整は、車両に搭載されているタイヤの種類(メーカー、モデル、サイズなどの特徴)によって決定されています。
標準装備のタイヤと異なったサイズのタイヤを使用する場合、システム機能の特徴を変更することができます。
標準装備のタイヤとモデルまたは/およびメーカーが違うが、サイズクラスが同じ(リア=190/55-17、フロント=120/70-17)など、少し違うだけのタイヤを使用する場合、 システムの機能を最適化するには、選択可能なレベルのうち、より適切なレベルを選択することでカバーできるでしょう。
サイズクラスの違うタイヤ、またはサイズが少しだけ違うタイヤを使用する場合、システム機能は設定可能な8レベルのどれも納得できるものではない可能性があります。
この場合、システムは解除する事をお勧めします。
 
レベル8を選択すると、DTCコントロールユニットはリアタイヤのわずかなスピンにも対応します。
レベル8とレベル1の間には、その他に6つのレベルが存在します。 DTCの介入度はレベル8から1に向かい減少します。
レベル1、2、3ではDTCコントロールユニットはリアタイヤがスピンおよびスリップを許可します。 これらのレベルはサーキット内での使用および熟練者の使用時に設定する事を推奨します。
 
正しいレベルの選択は、3つの観点から行います:
1
2
3
 
定着の状態からのレベル選択
正しいレベルの選択はレイアウト/行程中の定着状況に関連します(後述のサーキットおよび一般道での使用時のアドバイス参照)。
 
レイアウトタイプからのレベル選択
レイアウト/行程に均等な速度で走行するカーブがある場合、カーブごとに満足できる介入レベルを見つけることはとても簡単です。 その反対に、よりゆるいカーブがある場合、より譲歩した介入レベルが必要です(ゆるいカーブ時、DTCはその他のカーブよりもより介入しようとします)。
 
ライディングスタイルからのレベル選択
DTCは"丸く"操縦する人にはバイクを倒し、"鋭く"操縦する人には車体を上げて、カーブからより早く抜けれるよう介入します。
サーキットでの使用時のアドバイス
タイヤを温める間の約2周は、システムとの接触を良くするため、レベル8に設定して走行することをお勧めします。 その後、レベルを7、6、とDTCの最適なレベルに達するまで調整します(タイヤを温めるため、ひとつのレベルごとに2周する)。
1つか2つのゆるいカーブ以外は納得のできるレベルの場合、違うレベルに設定しようと調整するよりは、ゆるいカーブでのライディングスタイルを少し"鋭く"し、カーブ出口での車体角度をより早く上げて走行するとよいでしょう。
一般道での使用時のアドバイス
DTCを起動した後、レベル8を選択し、好みのスタイルで運転します。 DTCが介入しすぎると感じる場合は、レベルを7、6と順番に落とし、快適なレベルに達するまで調整して下さい。
定着状況および/または行程の種類および/またはライディングスタイルを変更し、設定レベルでは納得がいかない場合は調整します(例:レベル7ではDTCが介入しすぎると感じる場合はレベル6に、 レベル7では全くDTCの介入がないと感じる場合はレベル8に)。
ENGINE (エンジン出力コントロール)セットアップ
この機能でエンジン出力と排出量をパーソナライズします。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"SET UP"のページを参照してください。 ボタン(1)"s"と(2)"t"で更新したいライディングスタイルを選択し、リセットボタン(3)でエンジン画面に移ります。
円形ディスプレイ(B)上部に、Engine (150 HIGH、150 LOW もしくは100 HP)設定が表示されます。
参考
フランスおよび日本バージョンの円形ディスプレイ(B)には設定(HIGH、MID、およびLOW)が表示されます。
 
エンジン出力の変更は、ボタン(1)"s"と(2)"t"でNEW LEVELを選択し、リセットボタン(3)を押します。
ボタン(1)"s"と(2)"t"で、3つ(150 HIGH、150 LOW もしくは100 HP)の選択肢、フランスおよび日本バージョンは(HIGH、MID、LOW)から選択が可能です。 resetボタン(3)を押し、新しいレベルに決定します。
この時点で新設定をメモリーするには、resetボタン(3)を3秒間押し、"MEMORY"を表示してください。
新しい設定がメモリーされた事が確認ができます。
この機能終了には"EXIT"で、resetボタン(3)を押してください。
DES (Ducati Electronic Suspension)セットアップ
"S"バージョンのみにあります。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"SET UP"のページを参照してください。 ボタン(1)"s"と(2)"t"で更新したいライディングスタイルを選択し、リセットボタン(3)でDES画面に移ります。
円形ディスプレイ (B)上に、4種の装備が表示されます。
 
ボタン(1)"s"と(2)"t"で希望の装備を選択し、reset(3)ボタンを押してください。
円形ディスプレイ(B)上に、3種類の設定表示がでます。
FRONT: フロントショックアブソーバーのコンプレッション/リバウンド調整
REAR: リアショックアブソーバーのコンプレッション/リバウンド調整
PRE-LOAD: リアスプリングプリロード調整
 
ボタン(1)"s"と(2)"t"で希望のパラメーターを選択し、reset(3)ボタンを押してください。
 
 
FRONT調整
円形ディスプレイ (B)上部に、コンプレッション [C.] とリバウンド [R.] 設定が表示されます。
ボタン(1)"s"と(2)"t"で希望のパラメーターを選択し、reset(3)ボタンを押してください。
円形ディスプレイ(B)上に、設定変更をしたい数字が表示されます。
ボタン(1)"s"と(2)"t"で数字の加減調整ができます(1 から32まで)。
resetボタン(3)を押し、新しいレベルに決定します。
参考
設定を上げるにつれて、油圧ブレーキが弱くなります。 反対に、設定を下げるにつれて、ショックアブソーバーの油圧ブレーキは強くなります。
 
この時点で新設定をメモリーするには、resetボタン(3)を3秒間押し、"MEMORY"を表示してください。
[C.] もしくは[R.]は、更新時に新設定がメモリー済みである確認がされます。
この機能終了には"EXIT"で、resetボタン(3)を押してください。
REAR調整
円形ディスプレイ (B, 図6)上部に、コンプレッション [C.] とリバウンド [R.] 設定が表示されます。
ボタン(1)"s"と(2)"t"で希望のパラメーターを選択し、reset(3)ボタンを押してください。
ディスプレイ上の数値設定には、
ボタン(1)"s"と(2)"t"で数字の加減調整ができます(1 から32まで)。
resetボタン(3)を押し、新しいレベルに決定します。
 
設定を上げるにつれて、油圧ブレーキが弱くなります。 反対に、設定を下げるにつれて、ショックアブソーバーの油圧ブレーキは強くなります。
 
この時点で新設定をメモリーするには、resetボタン(3)を3秒間押し、"MEMORY"を表示してください。
[C.] もしくは[R.]は、更新時に新設定がメモリー済みである確認がされます。
この機能終了には"EXIT"で、resetボタン(3)を押してください。
PRE-LOAD調整
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ボタン (1) "s" と(2) "t"でNEW SETを選択し、reset (3)ボタンを押してください。
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ボタン(1)"s"と(2)"t"で数字の加減調整ができます(1 から16まで)。
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参考
設定数値を上げるにつれて、リアショックアブソーバーは硬化します。 反対に、設定数値を下げるにつれて、リアショックアブソーバーは軟化します。
 
この時点で新設定をメモリーするには、resetボタン(3)を3秒間押し、"MEMORY"を表示してください。
上記数値とバーグラフは、更新時、新設定がメモリー済みである確認がされます。
この機能終了には"EXIT"で、resetボタン(3)を押してください。
DEFAULT ( Ducati社設定の修復)
この機能でDucati社設定から、それぞれのライディングスタイルに設定が可能です。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"SET UP"のページを参照してください。 ボタン(1) "s" と (2) "t"で、セットアップを更新したいライディングスタイルを選択し “DEFAULT”に機能に入ります。
円形ディスプレイ(B)上に、 "DEFAULT PARAMETER ?"が表示されます。 パラメーター更新には“YES”で、resetボタン (3)を押してください。
パラメータの更新には約15秒かかり、ディスプレイ上には"WAIT…" の表示が出ます。 作業終了時には円形ディスプレイ(B)上に、 "DEFAULT OK"が表示され、パラメーター更新が実行された表示が出ます。
重要
この作業で全てのライディングスタイルパラメーターを修復します。
インストルメントパネル バックランプ調節
この機能ではインストルメントパネル画面上の光の調整を行います。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"B.LIGHT"のページを参照してください。
ディスプレイ上には以下の項目が表示されます。
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ボタン(1)"s"と(2)"t"で、新しい調整を選択する事ができます。
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この機能終了には"EXIT"を選択し、resetボタン(3)を押してください。
 
MAX この設定がバックランプは一番明るい状態です。
MID この設定はバックランプはMAXより30%減の明るさです。
MIN この設定はバックランプはMAXより70%減の明るさです。
参考
バッテリーが中断された場合(Batt-OFF)、電源の確保および次のKey-On時に画面の光調整もリセットされ、いつも最大レベルにセットされます。
 
LAP (ラップタイム)起動/解除機能
この機能でLAP (ラップタイム)の起動/解除が可能です。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"LAP"のページを参照してください。
次にreset (3)ボタンを押し、“ON / OFF”を表示します。
ディスプレイ上には以下の項目が表示されます。
矢印は現在使用しているレベルをさします。
ボタン(1)"s"と(2)"t"で、新しい設定を選択する事ができます。
新設定をメモリーするには、reset(3)ボタンを押してください。 矢印はメモリーされたレベルに移動します。
 
この機能終了には"EXIT"を選択し、resetボタン(3)を押してください。
"OFF"設定にすると、LAP機能は解除されます。
"ON" 設定にすると、LAP機能は起動されます。(LAP機能設定参照)
 
LAP機能が起動中、flash (4)ボタンは、ハイビーム機能の"flash" とラップタイム機能のStart / Stopの両方に使われます。
LAP設定
この機能でLAPの設定をします。
機能が起動状態であれば(LAP起動/解除参照)、以下の方法でラップタイム機能の設定が可能です。
flash(4)ボタンを一度押すと、クロノメーターが最初のラップを開始し、円形ディスプレイ上に"START LAP"が4秒間表示され、その後元の表示に戻ります。
以後、flash(4)ボタンを押すたびに、円形ディスプレイ上には、ラップタイムが自動的に10秒間表示され、その後元の表示に戻ります。
 
記憶可能な最大ラップタイム数は30です。
メモリーがフルの場合、メモリーがリセットされるまでは、フラッシャーボタン(4)を押してもラップタイムは記憶せず、円形ディスプレイ上に3秒間"LAP MEMORY FULL"と点滅表示します。
LAP機能をOFFにした場合、そのラップは記録されません。
LAP機能使用中に突然エンジンが止まった場合(キーOFF)、LAP機能は自動的にOFFになります(クロノメーターが作動していても、ラップタイムは記憶されません)。
ラップタイムの"STOP"指示が出されなかった場合、9分59秒99の時点でクロノメーターは0に戻り、ストップ指示が出されるまでラップタイムを測定し続けます。
LAP機能がONにされ、メモリーがリセットされていないが、記録されているメモリーが30以下の場合(例: 18回記録済み)インストルメントパネルはメモリーが可能な残りのラップ数を記録し続けます(この例の場合は12回記録可能)。
この機能は今現在記録されているラップタイムしか表示しません。 ラップメモリー機能の全データを完全に表示するために、 他のデータ (最高速度、エンジン最高回転数、最高値に達した場合リミッター) も同様に記録されます(LAP記録表示参照)。
LAP 記録表示
この機能でLAP記録表示をします。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"LAP"のページを参照してください。
次にreset (3)ボタンを押し、"MEMORY"を表示します。
ディスプレイ上には以下の項目が表示されます。
 
円形ディスプレイ:
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-
 
この機能終了には"EXIT"を選択し、resetボタン(3)を押してください。
 
メインディスプレイ:
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-
参考
記録最高速度は中央ディスプレイ(A)に表示されます (8%増大させたもの)。
データ取得中に最高速度が299km/h(186 mph)を超えた場合、到達した速度のデータが表示されます(例: 316 km/h)。
 
メモリーにデータが記録されていない場合、30のラップタイムが"0.00.00"と表示されるクロノメーター、最大rpm=0、および最大瞬間速度=0と共に表示されます。
ラップタイム記録中に、エンジンがリミッター限界に達した場合、記録タイム表示時にOver Revランプ が点灯します。
 
他の記録タイムを表示するには、NEXT表示からリセットボタン (3)を押してください。 リセットボタン(3)を押すごとに、次のタイムが表示されます。
全ての記録タイムを消去するには、RESETを表示し、リセットボタン(3)を3秒間押します。
参考
記録タイムが消去されると、LAP機能が起動中でも自動的にOFFになります。
DTC(Ducati Traction Control)の起動/解除機能
警告
DTCはライダーをアシストするシステムで、一般道走行時でもサーキット利用時でも使用できます。
アシストシステムとは、車両の運転がより確実に安心なものとなるためのメカニズムで、ライダーの注意による正しい行動を制限するものではなく、道路交通法の観点から言う偶発的に起こりうる間違いや、外的要因による間違いに対するアシストをするためにのものです。
 
この安全システムは事故予防のためのシステムです。 これらの機能は車両の操縦を助け、その管理を簡単で確実なものとします。 車両が走行している路面状況や道路交通法など各種規制範囲を超えた走行をするライダーを阻止するシステムではありません。
 
この機能でDTC (Ducatiトラクションコントロール)の起動/解除ができます。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"DTC"のページを参照してください。
次にreset (3)ボタンを押し、"ON / OFF"を表示します。
ディスプレイ上には以下の項目が表示されます。
矢印は現在使用しているレベルをさします。
ボタン(1)"s"と(2)"t"で、新しい設定を選択する事ができます。
新設定をメモリーするには、reset(3)ボタンを押してください。 矢印はメモリーされたレベルに移動します。
 
この機能終了には"EXIT"を選択し、リセットボタン(14, 図4)を押してください。
OFF設定にすると、トラクションコントロールは解除されます。
ON設定にすると、トラクションコントロールは起動されます。
参考
DTCを解除するには "warning"表示より 前述のとおりDTC OFFにして下さい。 バッテリーが中断された場合、電源の確保および次のKey-On時に、 DTCは常に自動的にOFF設定となります。
デジタルエンジン回転表示機能
この機能はより正確なエンジン回転数(RPM)を表示します。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"RPM"のページを参照してください。
ディスプレイにはエンジン回転情報が50 rpmから正確に表示されます。
時計の調整機能
この機能は時計の調整設定をします。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"CLOCK"のページを参照してください。
次にreset(3)ボタンを3秒間押し、"SET UP"が表示され、設定が完了します。
円形ディスプレイ(B)上の、SET CLOCK ...で 設定したい時間を表示し、 設定後、時間は中央ディスプレイ上に表示されます。
時計のセットアップ
この機能に入ると最初に "AM" の表示が点滅します。
ボタン"t"(2)を押すとPM表示が点滅します。
ボタン"t"(2)を押すと、ひとつ前のステップに戻ります(時間が00:00の場合は、AMからPMへ移ると12:00が表示されます)。
ボタン"s"(1)を押すと、時間表示が点滅し始め、時間の設定に入ります。
ボタン(2)"t"を押すたびに、1時間進みます。 ボタン(2)"t"を押し続けると、1秒につき1 時間ずつ進みます(ボタンを押し続けている間、時間表示は点滅しません)。
ボタン"s"(1)を押すと、分数が点滅し始め、分の設定に入ります。
ボタン(2)"t"を押すたびに、1分進みます。 ボタン(2)"t"を押し続けると、1秒につき1分ずつ進みます。
ボタン(2)"t"を5秒以上押し続けると、100msにつき1分の割合で数字が増します(ボタン(2)"t"を押している間、数字は点滅しません)。
ボタン(1) "s"を押すと、全ての新しい時間表示は点滅し、円形ディスプレイ上に"MEM"の表示が出ます。
新しい時間設定を決定(メモリー)する場合は、reset (3)ボタンを押してください。
この機能終了には"EXIT"を選択し、resetボタン(3)を押してください。
参考
バッテリーが中断された場合、電源の確保および次のKey-On時に、時計はリセットされます(自動的に00:00から再開します)。
イモビライザーの解除作業
HF (Hands Free)システムに不具合が生じた場合、車両の一時起動をします。
参考
PIN CODE機能作動には、不具合が生じた場合に一時起動をするため、予め4桁のPINをインストルパネルに入力します。
警告
PINコードは車両所有者自身が設定してください。
PIN CODE起動機能
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"PIN CODE"のページを参照してください。
参考
その時点で"MODIFY"の表示が出た場合、PIN は既に存在し機能していることを表します。
 
円形ディスプレイ(B)上に、"NEW PIN" と "- - - -"が表示されます。 この時点で4桁のコードを入力します。
 
コードの入力:
ボタン(2)"t"を押すごとに、表示数値は0から9まで変化し、また0に戻ります。
resetボタン(3)を押すと、数値が設定されます。
同じ方法で4桁すべてを入力します。
決定するため、もう一度resetボタン(3)を押します。
 
ディスプレイ上に"OK"と"EXIT"の表示が出ます。
設定PINの確定には、"OK" が表示された状態で新たにreset (3)ボタンを押します。
PIN設定が完了すると、ディスプレイ上に"NEW PIN MEM"が3秒間表示されます。
3秒後、インストルメントパネル上から、自動的に設定メニュが消えます。
以後、新たにPIN CODE機能に入った場合 "MODIFY"が表示され、PINの再設定が可能になります。
PIN CODE変更
この機能で4桁のPIN CODEの変更が可能となります。
機能を見るには、この章のセッティングメニュー"PIN CODE"のページを参照してください。
参考
"NEW PIN" と "- - - -"が即表示された場合は、未入力同様、PIN CODEが機能していないことを示します。 前頁"PIN CODE起動機能"で説明したように、PINを入力してください
 
円形ディスプレイ (B)上に、"MODIFY"が表示されます。 reset (3) ボタンを押し、"MODIFY"で、PINの変更をします。
参考
PIN変更には、メモリー済みPINを記憶しておくことが必要です。
 
円形ディスプレイ(B)上に、"OLD PIN" と"- - - -"が表示されます。 この時点で、古い4 桁のコードを入力してください。
旧PIN 入力 ボタン(2) "t"を押すごとに、表示数値は0から9まで移動し、また0に戻ります。
resetボタン(3)を押し、数値が設定されます。
同じ方法で4桁すべてを入力します。
決定するため、もう一度resetボタン(3)を押します。
ディスプレイ上に"OK"と"EXIT"の表示が出ます。
設定した旧PINの確定には、新たにreset (3)ボタンを押し "OK" を表示します。
旧コード入力を間違えた場合は、"OLD PIN WRONG"が3秒間表示され、その後インストルメントパネル上には、"MODIFY"が表示され、旧コード入力再試行を促します。
コードが正しく入力された場合には、円形ディスプレイ上に"NEW PIN" と "- - - -"が表示されます。 この時点で4桁のコードを入力します。
新IN 入力 ボタン(2)"t"を押すごとに、表示数値は0から9まで変化し、また0に戻ります。
resetボタン(3)を押すと、数値が設定されます。
同じ方法で4桁すべてを入力します。
決定するため、もう一度resetボタン(3)を押します。
ディスプレイ上に"OK"と“EXIT”の表示が出ます。
設定PINの確定には、"OK" が表示された状態で新たにreset (3)ボタンを押します。
PIN設定が完了すると、ディスプレイ上に"NEW PIN MEM"が3秒間表示されます。
3秒後、インストルメントパネル上から、自動的に設定メニュが消えます。
PIN CODE 変更はこれで終了です。
 
PIN CODEの設定は何度でも可能です。
車両解除のための暗証番号入力機能
この機能でHF (Hands Free)システムに不具合が生じた場合、車両の一時起動をします。
作動にはHands Free (7)ボタンを押しますが、通常ボタンで車両の起動ができないときは、小さな枠(8)を外した緊急ボタンを押します。
参考
USAバージョンには、小さな枠(8)は付属していません。
 
ボタンを押すと、インストルメントパネルは円形ディスプレイ(B) (とバックライト)のみが起動し、4桁の暗証番号入力画面が表示されます。
 
コードの入力:
ボタン(2)"t"を押すごとに、表示数値は0から9まで変化し、また0に戻ります。
resetボタン(3)を押し、数値が設定されます。
同じ方法で4桁すべてを入力します。
決定するため、もう一度resetボタン(3)を押します。
暗証番号が正しくない場合、インストルメントパネルは、最初の指示画面に戻り、暗証番号の再入力をしなければなりません。
参考
暗証番号の再入力は何度でも可能です。 しかし、インストルメントパネルは入力開始120秒後に自動的に消灯します。
 
入力番号に間違いがなければ、ディスプレイ上に4秒間、暗証番号とPIN OKが点滅表示されます。 4 秒後、ディスプレイ全体が通常表示にもどります。
以降、車両の起動はStartボタン(key-on)で可能になります。
参考
車両停止(key-off)にしない限り、車両起動が可能です。 次の起動の際、もし問題が解決しない場合、車両の"一時"起動のため、もう一度最初から繰り返してください。
ヘッドランプコントロール
ヘッドランプが自動的にOFFとなり、バッテリーの消費量を抑えます。
Key-Onにすると、ハイビームおよびロービームはOFFの状態です。
エンジンを始動させるとロービームが自動的に点灯します。 この時点から"通常"機能となります: ロービームからハイビームへはボタン(4)で変更し、"FLASH"もボタン(4)で点灯させることができます。 Key-Onにしてもエンジンを始動させなかった場合でも、左側スイッチにあるハイ/ロービームボタン(4)で点灯させることができます。 1回押すとロービームが点灯します。 この時点から、同じボタンを利用してロービーム/ハイビームを点け換えることができます(60秒以内にエンジンが始動されない場合は、点灯しているロービームまたはハイビームは消灯します)。
上記の手順でエンジンを始動する前にビームを点灯した場合、車両を始動させる際、自動的に一旦消灯し、エンジンが完全に始動した時点で点灯します。
エンジン始動時にヘッドランプが消灯し、エンジンが作動状態に入ると同時に点灯する時
ターンインジケーター(自動リターン機能)
インストルメントパネルでターンインジケーターの自動リターン機能の調節が可能です。
2つのうち、どちらかのターンインジケーターを点けた後、リセットボタン(3)で解除する事ができます。
手動リセットしなかった場合、500m(または0.3マイル)走行後、インストルメントパネルはインジケーターを自動的に解除します。
自動解除の際、走行距離のカウントは80 Km/h (50 mph)以下で行なわれます。
走行距離カウントは自動解除が完了した後、80 km/h (50 mph)以上で可能です。また、前述の速度を下回った場合、カウントは解除され、再開します。
 
パーキング機能
この機能はパーキング様式を設定します。
PARKING機能で 車両停止の際、駐車が目立つように、フロント/リアパーキングランプを点灯することができます。
車両停止後60秒以内に、ボタン(2) "t"を3秒間押すと設定が可能です。
設定が完了すると、円形ディスプレイ上に5秒間表示され、ライトは2時間点灯され、その後自動的に消灯します。
 
この機能は車両の起動と停止で解除することができます。
参考
機能作動中に突然バッテリーが無くなるなどの理由で電源が遮断された場合、電源をリセットするため、インストルメントパネルは機能を停止します。
警告
この機能を頻繁に使うことで、バッテリーの消耗が著しくなります。 Ducati社はこの機能を必要な時のみに利用することをお勧めします。
ステアリングロックがが可能なポジション表示
この機能はステアリングがロック可能なポジションであることを表示します。
 
車両のエンジンを切った後60秒以内に、ステアリングロックが可能なポジションであることをセンサーが察知し、インストルメントパネルは円形ディスプレイ上に5秒間表示します。
ステアリングロック起動表示
この機能でステアリングロックの起動を確認できます。
車両のエンジンを切った後60秒以内に、下のほうにあるRUNボタンを押すと、ステアリングロック状態に入ります。
正常にステアリングロック状態に入れば、円形ディスプレイ上に5秒間表示されます。
参考
ステアリングロックは正しいステアリングポジションでのみ起動ができます。
単位の変更
この機能では表示単位の変更が可能です。
このメニューにはいるには、車両をONにすると同時にflashボタン(4)およびreset(3)を最低3秒間押します。
このメニューに入ったら、画面には“UNITS”が表示されます。 単位を設定するにはresetボタン(3)を押します。
インストルメントパネルには変更が可能な表示単位が示されます。 ボタン(1)"s"と(2)"t"で、希望する表示を選択し、もう一度resetボタン(3)を押して決定します。
参考
このメニューを使用している時、他の機能は使用できません。
 
SPEEDの設定
矢印は現在使用している設定を示し、ボタン(1)"s"および(2)"t"で新しい設定を選択する事ができます。
新設定をメモリーするには、reset(3)ボタンを押してください。
設定をメモリーすると自動的に表示が終了します。
 
1 - Km/h: この設定を行うと、以下の数値が同様の単位に設定されます:
-
-
 
2 - mph : この設定を行うと、以下の数値が同様の単位に設定されます:
-
-
"外気温"の設定
矢印は現在使用している設定を示し、ボタン(1)"s"および(2)"t"で新しい設定を選択する事ができます。
新設定をメモリーするには、reset(3)ボタンを押してください。
設定をメモリーすると自動的に表示が終了します。
3 -℃ : この設定を行うと、以下の数値が同様の単位に設定されます:
-
 
4 - °F : この設定を行うと、以下の数値が同様の単位に設定されます:
-
"燃費"の設定
矢印は現在使用している設定を示し、ボタン(1)"s"および(2)"t"で新しい設定を選択する事ができます。
新設定をメモリーするには、reset(3)ボタンを押してください。
設定をメモリーすると自動的に表示が終了します。
 
5 - Km/L : この設定を行うと、以下の数値が同様の単位に設定されます:
-
 
6 - mpgal UK : この設定を行うと、以下の数値が同様の単位に設定されます:
-
 
7 - mpgal USA : この設定を行うと、以下の数値が同様の単位に設定されます:
-
 
 
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